初めて海外FXをしようとする方は、取引単位である「pips(ピプス)」について理解する必要があります。
ただ、初心者の中には、「1pipsはいくらになるの?」「pipsの考え方がいまいち理解できない。」 という方も多いようです。
ここでは、海外FXにおける「pips」の考え方やXMの「pips」における計算の仕方などを解説します。
[balloon_right img=”https://panduanbisnisonline.org/wp-content/uploads/2019/10/fukidasir.jpg” caption=”フクロウ博士”]この記事を読み終える頃には「pips」に関する疑問もすべて解決しているでしょう![/balloon_right]XM初心者が知っておくべきpipsとは?

pipsとは、FXトレードで利用される通貨の最小単位のことです。
[balloon_right img=”https://panduanbisnisonline.org/wp-content/uploads/2019/10/fukidasir.jpg” caption=”フクロウ博士”]もっと分かりやすく言うと、『通貨の最小単位の1%』を指します![/balloon_right]例えば、日本円の場合、日本円の最小単位1円の1%なので、
⇨1pips=0.01円(=1銭)
となります。
米ドルの場合、米ドルの最小単位は1ドルではなく1セントで、1セントは1ドルの100分の1なので、
⇨1pips=0.0001ドル
となります。
[balloon_right img=”https://panduanbisnisonline.org/wp-content/uploads/2019/10/fukidasir.jpg” caption=”フクロウ博士”]「日本円は小数点が2桁下がる」、「米ドルは小数点が4桁下がる」と覚えておきましょう![/balloon_right]pipsは通貨の最小単位ではない!?
厳密にいえば、pipsは通貨の最小単位ではありません。
以下の場合で考えてみましょう。
・Bid(売値):110.868円
・Ask(買値):110.871円
・スプレッド:0.3銭
先程の解説だと、「0.01円(1銭)=1pips」=「小数点第二位」が最小取引単位になるはずでしたが、上記を見ると、最小取引単位は「小数点第3位」の「8」「1」となっています。
どうしてこのような事態になっているかというと、以前は、小数点第2位までしか表示しないことが一般的でしたが、FX業者が乱立し、スプレッドの低下競争が激化した結果、小数点第3位まで表示するのが一般的になったのです。
つまり、pipsは「FXトレードで利用される通貨の最小単位」というより、「FXトレードで利用される通貨の最小単位よりも一桁多い数字」のことといった表現のほうがしっくりくるような状況です。
[balloon_left img=”https://panduanbisnisonline.org/wp-content/uploads/2019/11/hina3.jpg” caption=”ひなちゃん”]それならpipsなんて利用せずに銭で表現すればいいんじゃないの?[/balloon_left] [balloon_right img=”https://panduanbisnisonline.org/wp-content/uploads/2019/10/fukidasir.jpg” caption=”フクロウ博士”]それだと、円が絡まない通貨ペアの場合に困ったことになるんだ![/balloon_right]例えば、通貨ペアが「ユーロ/米ドル」の場合を考えてみましょう。
・Bid(売値):1ユーロ=1.17671ドル
・Ask(買値):1ユーロ=1.17675ドル
・スプレッド:0.4
この場合、1ドル=100セントなので、スプレッドは0.004セントということになります。
[balloon_right img=”https://panduanbisnisonline.org/wp-content/uploads/2019/10/fukidasir.jpg” caption=”フクロウ博士”]このように、日本円は関係ない場合は「銭」を使うことができません![/balloon_right]なお、1pipsを各国の通貨に当てはめると、次のようになります。
日本円 | 0.01円 | 1銭 |
---|---|---|
米ドル | 0.0001米ドル | 0.01セント |
ポンド | 0.0001ポンド | - |
豪ドル | 0.0001豪ドル | - |
NZドル | 0.0001NZドル | - |
スイスフラン | 0.0001スイスフラン | - |
FXトレードで扱うことができる通貨ペアは20通貨ペア以上あるので、通貨ペアごとにその国の通貨でスプレッドを表記していたら、混乱するのは必至でしょう。
そのために、FXトレードでは共通の単位が必要で、pipsが用いられているのです。
XMで1pips儲けたら何円?計算方法を解説

- 通貨ペア
- 取引通貨量(ロット・枚)
まず、通貨ペアに関してですが、クロス円であれば「1pips=0.01円(1銭)」なので、計算はさほど難しくありません。
実際に数字を当てはめて考えてみましょう。
ドル円が100,000円の時に1万通貨の買い注文を出し、101,000円の時に利益確定した。
この場合、1円の増幅、つまり100銭儲けたことになります(pipsで表すと100pipsの儲け)。
掛け金が1万通貨なので、価格が1pips動いた時の損益は100円(0.01✕10000)。
従って、100円✕100pipsで1万円の利益ということです。
続いて、クロス円以外の通貨ペアを考えてみましょう。
この場合、1pips=0.0001通貨単位ペアなら、次の計算式で1pipsが何円になるかを計算することができます。
⇨ 1pips=取引通貨量✕0.0001✕為替レート
取引通貨量によって、1pipsがいくらになるか変わってくるので注意が必要です。
[balloon_right img=”https://panduanbisnisonline.org/wp-content/uploads/2019/10/fukidasir.jpg” caption=”フクロウ博士”]それでは、いくつか計算してみましょう![/balloon_right]⇨ 1pips=1万通貨✕0.0001✕0.7米ドル=0.7米ドル
米ドル=100円だとすると、100円✕0.7=70、つまり、1pips=70円となります。
⇨ 1pips=100万通貨✕0.0001✕0.8ポンド=80ポンド
1ポンド=130円とすると、130円✕80=10,400、つまり、1pips=10,400円となります。
XMでは1pipsでいくら儲かるのか?

pipsについての理解をさらに深めるために、XMでの1pipsあたりの損益を計算してみましょう。
XMの最小取引量は、「スタンダード口座」「マイクロ口座」「XM ZERO口座」ともに0.01lotですが、口座タイプによって基本通貨量が異なります。
[balloon_right img=”https://panduanbisnisonline.org/wp-content/uploads/2019/10/fukidasir.jpg” caption=”フクロウ博士”]マイクロ口座の基本通貨量は1,000通貨ですが、スタンダード口座とXM ZERO口座は10万通貨です![/balloon_right]では、米ドル/日本円を例に出して、何pipsで何円稼げるのかを実際に計算してみましょう。
マイクロ口座で0.01lot(10通貨)取引した場合
1pips=0.01円=1銭なので、1pips当たりの儲けは『10通貨✕0.01円(1銭)=10銭』になります。
仮に200pips儲けた場合、200pips✕10銭=20円の利益があったということになります。
マイクロ口座で1lot(1,000通貨)取引した場合
1pips当たりの儲けは、『1,000通貨✕0.01円(1銭)=10円』になります。
仮に200pipsプラスに動いた場合、200pips✕10円=2,000円の儲けになります。
スタンダード口座で0.1lot(1万通貨)取引した場合
1pips当たりの儲けは、『1万通貨✕0.01円(1銭)=100円』になります。
仮に200pipsプラスに動いた時の儲けは、200pips✕100円=2万円となります。
[balloon_right img=”https://panduanbisnisonline.org/wp-content/uploads/2019/10/fukidasir.jpg” caption=”フクロウ博士”]ちなみに、このケースは国内のFX業者の基本通貨と同じ設定になります![/balloon_right]スタンダード口座で1lot(10万通貨)取引した場合
1pips当たりの儲けは、『10万通貨✕0.01円(1銭)=1,000円』になります。
仮に200pips儲けると、200pips✕1,000円=20万円の利益を上げたということになります。
[balloon_right img=”https://panduanbisnisonline.org/wp-content/uploads/2019/10/fukidasir.jpg” caption=”フクロウ博士”]「毎月200pips稼げると一流のトレーダーの仲間入り」と言われますが、同じ200pipsでも取引通貨量によって儲かる金額は大きく異なります![/balloon_right] [balloon_left img=”https://panduanbisnisonline.org/wp-content/uploads/2019/11/hina3.jpg” caption=”ひなちゃん”]10lot(100万通貨)で200pips勝てば200万円だよね?夢があるね![/balloon_left]ちなみに、国内のFX業者で100万通貨となると、最大レバレッジ25倍を効かせても、必要証拠金は44万円必要です。
ところが、XMの場合、スタンダード口座で最大888倍のレバレッジをかけられるので、必要証拠金は12,400円ほどで済みます。(米ドル/日本円、1ドル=110円で計算)
参考までに「米ドル/円」の1pipsの儲けを一覧にしてみました。
取引通貨量 | 1pips | 10pips | 100pips | 1,000pips |
---|---|---|---|---|
10通貨 | 0.1円 | 1円 | 10円 | 100円 |
100通貨 | 1円 | 10円 | 100円 | 1,000円 |
1,000通貨 | 10円 | 100円 | 1,000円 | 10,000円 |
10,000通貨 | 100円 | 1,000円 | 10,000円 | 100,000円 |
100,000通貨 | 1,000円 | 10,000円 | 100,000円 | 1,000,000円 |
XMにはpips値計算機がある?

ここでは、その計算ツールの使い方を解説します。
計算方法は次の通りです。
- 通貨ペア:取引予定の通貨ペアを選択します
- 口座の基本通貨:自分の口座の基本通貨を選択します
- 口座タイプ:自分の口座タイプを選択します
- ロット数量:取引予定のロット数量を入力します
上の4項目を入力したら、「計算する」をクリックします。

すると、口座の基本通貨でのpips値と現在の変換価格も表示されます。

XMの計算ツールは無料で利用できるので、一度試しに使ってみてはいかがですか?
まとめ
pipsは自分で計算できることが大前提ですが、自分で計算すると時間がかかりますし、計算ミスも生じます。
特に、日本円以外の通貨ペアだと、どうしてもピンとこないので、チャレンジするのに抵抗があるでしょう。
[balloon_right img=”https://panduanbisnisonline.org/wp-content/uploads/2019/10/fukidasir.jpg” caption=”フクロウ博士”]そんなときは、XMのpips計算機を活用しましょう![/balloon_right]また、同じ1pipsでも条件によってその価値はまったく異なります。
そのため、自分の目標に合わせて、「何pipsプラスにできればいいのか?」「何lot保有すべきなのか?」「どの通貨ペアで取引きすべきか?」などを検討し、ご自分の目標を立ててみましょう。
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