2019年以前まで、XMでは仮想通貨を使ったFXやビットコインによる入金・出金が可能でした。
しかし、2022年現在は仮想通貨の取引・入金・出金の全てが停止しており、再開する目途は立っていないというのがXMの現状です。
そこで今回、当記事では、XMはなぜビットコインの取引を停止したのか?
ビットコインの取引って実際どうだったの?
という、そんな何気ない疑問にお答えいたします。
XMでは仮想通貨取引ができていた
XMでは、下記5つの仮想通貨取引ができました。
- ビットコイン【BTC】
- ビットコインキャッシュ【BCH】
- イーサリアム【ETH】
- リップル【XRP】
- ライトコイン【LTC】
通貨ペア | 最小取引制限 | 最大取引制限 | 最低取引額 | 最小スプレッド |
---|---|---|---|---|
BTC | 0.01BTC | 16BTC | 約700円 | 60 |
BCH | 0.5ETH | 450ETH | 約1300円 | 5 |
ETH | 300XRP | 357000XRP | 約2000円 | 3.6 |
XRP | 0.1BCH | 197BCH | 約1300円 | 0.0038 |
LTC | 1LTC | 1785LTC | 約900円 | 0.6 |
XMは仮想通貨取引がメインではないため、直接通貨の購入が出来るわけではなく、売買による差額で利益を得るCFD取引ですのでその点は把握しておいてください。
あくまでも、【仮想通貨FX】という取引方式を採用しています。
そして、仮想通貨の取引はCFD扱いとなるので、レバレッジや証拠金維持率などの取引ルールも異なってしまいますので、注意してください。
CFDとは
CFDとは、Contract for Differenceの頭文字をとったもので、「差金決済取引」のことをいいます。
「差金決済取引」とは、一言でいうと「差額だけのやり取りが発生する取引」だと説明できるでしょう。
現物での受け渡しを行わずに、反対売買によって出た金額の差で決済するため「差金決済取引」と呼ばれます。
そもそも仮想通貨取引とは?
仮想通貨FXとは、実際に仮想通貨を購入するのではなく、買値と売値の差額で利益を出す差金決済と呼ばれる取引のことで、簡単に言うと「仮想通貨を使ってFXをする」というイメージです。
仮想通貨FX・仮想通貨取引・FXの違いについては以下の通りです。
仮想通貨取引 | 仮想通貨FX | FX | |
取引対象 | 仮想通貨/$ | 仮想通貨 | 通貨ペア |
現物の保有 | 〇 | ✕ | ✕ |
エントリー | 売買 | 買 | 売買 |
レバレッジ | 1倍 | ~5倍 | ~888倍 |
ボラティリティ | 大きい | 非常に大きい | 通常 |
仮想通貨をFXとして取引する特徴は「レバレッジをかけることが出来るので少額でも取引できる」「買いだけでは無く、売りからでもエントリーできる」「ボラティリティが大きく、利益を出すチャンスが多い」という点が挙げられます。
2022年2月現在XM仮想通貨取引停止中
XMでは、2019年11月から仮想通貨の取引を停止しています。
それに続いて、2020年5月からビットコインによる入金・出金も無期限で停止をしてるというのが現状です。
※現在は既に保有していた仮想通貨のポジションを決済することだけが可能です。

XMを利用している多くのトレーダーが、クレジットカード入金や銀行口座出金を行っているのが現状ですので、「停止しても特に問題は無かった」という方がほとんどのようですね…
XMで仮想通貨取引をするメリット
仮想通貨も入金ボーナスの対象だった
XMで仮想通貨の取引をするなら、お得な取引ボーナスがもらえるマイクロ口座かスタンダード口座を利用しましょう。
FXと同じように、XMの3つのプロモーション
- 口座開設ボーナス3,000円
- 100%入金ボーナス
- ロイヤルティプログラム
の対象となります。
仮想通貨取引所では、このような豪華なサービスはなかなか期待できません。
ちなみに、XMの口座タイプは、【マイクロ口座】【スタンダード口座】【XM Zero口座】の3種類がありますが、仮想通貨はどの口座で取引しても取引条件は同じです。
ただ、XM Zero口座は口座開設ボーナス以外は対象外です。
仮想通貨の取引口座としては、特にメリットがないので注意しましょう。
ボーナスの特徴と受取り方については、以下の記事を参考にしてください。
https://panduanbisnisonline.org/xm-bonus/
MT5を使用して取引可能
XMでは、MT5を使って仮想通貨のトレードが可能です。
FXと仮想通貨では取引条件こそ違いますが、MT5上での操作方法は全く同じです。
【チャート】【インディケータ】【EA】【オブジェクト】すべて同じものが利用できますので、その点に関しては利便性に優れていたと言えるでしょう。
普段から使い慣れたトレードツールなので、間違った注文をしてしまうなどの、初歩的なミスを起こすことも少ないはずです。
これが、一般的な仮想通貨取引所とは異なるメリットです。

国内海外問わず、取引所では独自ツールを利用することが一般的ですが、これが一癖も二癖もある独特なツールが多いんです!
ゼロカットシステムが導入されている
XMの仮想通貨取引では、通常のFX取引同様に資金以上の損失が発生することはありません。
もしも、急激な価格変動によってロスカットが間に合わずマイナス残高が発生した場合でも、ゼロカットシステムによってマイナス分を補償してもらえるからです。
これは、国内海外問わず仮想通貨取引所では考えられないサービスです!
仮想通貨の取引は、価格変動が激しく非常にハイリスクな取引なので、マイナス残高が発生する可能性は極めて高く一般的な取引所では追証を求められます。

国内取引所GMOコインでは、過去にゼロカットを実施していましたが、当時はレバレッジ25倍で取引ができており、ゼロカットは業者にとって非常にリスクの高いサービスだったためか、1週間足らずですぐに終了してしまいました…
現在は、ゼロカットは提供されておらず、レバレッジも他社と同レベルの最大4倍に落ち着いています。
XMで仮想通貨取引をするデメリット
スプレッドが広すぎる…
正直、XMのビットコインのスプレッドは日本国内の仮想通貨業者よりもかなり高いというのが現状です。
通貨ペア | 最小スプレッド |
---|---|
BTC/USD | 60pips |
BCH/USD | 5.0pips |
ETH/USD | 3.6pips |
XRP/USD | 0.0038pips |
LTC/USD | 0.6pips |
ビットコインに関しては最小値でも60pips(約6,600円)という、かなりの広いスプレッドが設定されていました。
XMでのビットコインは、取引するだけでいきなり6,600円というハンデを背負うことになるので正直あまりオススメできません。
XMでは仮想通貨の取引ではなく、【外国為替】や【株価指数】【金】【原油】などのCFD取引を強くオススメします。
CFD取引なら絶対にXMを使わないと損する!他業者にはない魅力を徹底解説
レバレッジが5倍
実は仮想通貨のレバレッジ、基本的に全銘柄最大5倍に設定されています。
レバレッジ設定が通常のFXと比べると、低い為かなりの資金が必要となるようです。
もちろん、外貨と仮想通貨では【流動性】【価格変動率】【利益率】が全然違いますので一概に比較はできませんが、気軽さで言えば通常のFX取引のほうが圧勝と言えるでしょう。
FXの場合、基本的に最大レバレッジは口座ごとに自分で決めることができ、マイクロ口座・スタンダード口座なら最大888倍まで設定できます。
USD/JPYであれば、1ロット1,000通貨・最小取引数量0.01ロット(10通貨)なので、最低証拠金は約1円で済みます。
※マイクロ口座は1ロット1,000通貨・スタンダード口座は1ロット10,000通貨
XMでは、仮想通貨はCFD商品として扱われるため、FXの口座レバレッジは適用されず、証拠金は独自の計算式によって計算されるので注意してください。
スワップがマイナス
XMの仮想通貨にかかるスワップは以下の表通りです。
通貨ペア | ロングスワップ | ショートスワップ |
---|---|---|
BTC/USD | -25 | -10 |
BCH/USD | -25 | -10 |
ETH/USD | -25 | -10 |
XRP/USD | -25 | -10 |
LTC/USD | -25 | -10 |
表を見てもらえばわかるように、ロングスワップ・ショートスワップ両方ともマイナスです。

仮にですが、いずれかの仮想通貨をロングポジションで保有していると、1日あたり25$(2,750円ほど)のマイナスがでてしまう計算になりますね。
ショートポジションで保有していても、1日あたり10$(1,100円ほど)のマイナスがでます。
このXMのスワップポイントは国内仮想通貨取引所と比較してもやや高めなのです…
ですから保有すればするほどスワップで損してしまうので、仮想通貨は長期間保有するのには向いていないといえます。
仮想通貨取引所とは違い土日はトレードができない
日本時間 | MT5表示時間 | |
冬時間 | 月曜7:05 ~ 土曜6:50 |
月曜0:05 ~ 土曜23:50 |
夏時間 | 月曜6:05 ~ 土曜5:50 |
夏時間=3月第2日曜~11月第1日曜
XMの仮想通貨は、FXと同様に土日は取引できません。
しかし、仮想通貨取引所なら24時間365日取引できます。
「平日はFXでトレード」「土日は仮想通貨でトレード」といった使い分けを考えている人は、仮想通貨取引所を利用するようにしましょう。
なぜXMは仮想通貨FXの提供を停止したのか?
XMが仮想通貨取引を停止した理由は
- 流動性が極端に低い
- ボラティリティが大きく、超ハイリスク・超ハイリターン
- 約定拒否や入金拒否などのトラブルが後を絶たない
という上記3つが挙げられるでしょう。

流動性が極端に低いため
仮想通貨は価格の流動性が極端に低い傾向にあります。
その為、わずかな動きでも市場価格に大きなインパクトを与えてしまうのです。
例えばですが、日本円ならば世界的に貿易・経済活動・旅行など投資以外での需要があるため、常に円の売買がされており、ある程度の需要と供給が確保されています。
また特定の企業や個人が日本円を大量に買ったとしても価格変動はほぼ無いに等しいです。

しかしビットコインの場合は9割以上が投機目的です。
言うなれば「価値が上がったら売ろう」という投機目的での保持がほとんどです!
ですから、需要と供給による価格変動が少なく、企業や個人が大量のビットコインを購入するなどの些細なことで価格が大幅に乱高下する可能性があるので、初心者には少しハイリスクですね。
要するに仮想通貨取引は、「実質的に一部の企業や個人が価格を操作することが可能」という懸念があるのです。
ボラティリティが大きく「超ハイリスク・超ハイリターン」
仮想通貨は基本的に投機目的という話をしましたが、価格が上昇していけば「まだ上がるんじゃないか?」と考えて買う人が増えるため価格は高騰します。
逆に下がれば「暴落するかも」と考えて売る人が増えるため仮想通貨は暴落します。
このように投機目的以外の需要がほとんどないため、一方方向へのトレンドなどが出やすく、結果としてボラティリティが非常に高くなってしまうのです。

そのため、仮想通貨取引は1日に大きく稼ぐor損をすることになり、ギャンブル的なトレードと同じようになってしまうリスクがあるのです。
約定拒否や入金拒否などのトラブルが後を絶たないから
仮想通貨は主だったマーケットなどを持たないため、仮想通貨の取引所によって価格が違うという事はよくあります。
また流動性が低く、盛んに売り買いされていないということから「〇〇ドルで買いたい」という註文を出したとしてもその価格で買いたいという人がいなければ約定拒否が起きてしまいます。
またビットコインでの入金に関しては入金拒否などのトラブルも起きていたようで、トレーダーにとって不利な状況が発生していたことから、リスク回避のために仮想通貨FX及びビットコイン入出金をやめたのだと考えられます。

ビットコイン以外のおすすめの入出金方法
XMの入金方法には、大きく分けて次の3種類があります。
- クレジット/デビットカード(VISA、JCB)
- 国内銀行送金
- 電子ウォレット系サービス(bitwallet、BOXONE、STICPAY)
上記の中でも、XMユーザーの80%以上が【国内銀行送金】と【クレジットカード/デビットカード】を利用しています。
その中2種類の中でも、出金のことまで考えると、XMへの入金は【国内銀行送金】が一番シンプルでおすすめです。
国内銀行送金で入金することで、入出金のルートを一本化でき、利益分もまとめて電信送金で出金できるので手間が省けます。
なお、2019年6月にXM口座からSTICPAYで出金できるのは入金額までとなりました。
そのため、現在、XMで利益分の出金ができるのは電信送金のみです。
XMの入金方法は、後々後悔しないためにも、出金の際の手間なども考慮して選択しましょう。
まとめ
XMでは、2019年12月以降仮想通通貨取引が停止され、2020年5月からはビットコインによる入出金も停止されています。
仮想通貨取引、ビットコイン入出金については2022年以降も再開の見込みは無いです。
また、ビットコイン、仮想通貨取引はトレーダーにとって非常に不利益な為、利用するのはやめておいた方が良いです。


結論を言うとXMでは最大888倍のレバレッジ取引が可能なFX取引がオススメできます。
この記事を最後まで読んだあなたが、XMの仮想通貨取引のデメリットについて十分に理解し、より安全な方法で取引することができれば幸いです。